スポンサーサイト『三色ボールペン情報活用術』齋藤孝

Home > 2008-08 /  > This Entry 2007-01 / 新書 > This Entry [com : 0][Tb : 0]

2007-01-16

 三色ボールペンについての考えを改めましたので、このエントリーの前に三色ボールペン読書についての一考察 その1をお読みください。

 読まずに批判してはいけない

 「一番生じやすいのは一八〇度の変化である」
  ――河合隼雄

 テレビ番組「世界一受けたい授業」で、この本の著者が三色ボールペンを紹介したのが2005年の1月15日。その日、たまたまその番組を見ていた僕は、テレビから流れてくる如何にもステレオタイプな歓声を聞いて、その日以来ずっと三色ボールペンを体験もせずに何となく馬鹿にし続けてきた。

 その二年後の2007年1月15日、まったく同じ日に『三色ボールペン情報活用術』を読む事になったのは、偶然というにはできすぎていて、空恐ろしい気すらする。

 そして翌日読み終えてみると……齋藤先生ごめんなさい!(勝手に先生呼ばわりもすみません)三色ボールペンを使って見たら、読書の質がめちゃくちゃ濃厚になりました。『読書力』で仰っていた読書に集中する、という事の意味もようやく分かりました。2年間も三色ボールペンを卑下し続けた僕はいったい何だったんでしょうか。180度、持論を転換させます。三色ボールペン最高!

 『大学時代しなければならない50のこと』に書いてある「直接自分の目で見たもの以外は、ほめない、けなさない」を今更ながら実行したのが幸いだった。中谷さんの本を読んでおいて良かった。ちなみに、『三色ボールペン情報活用術』と同じようなことが『大学時代…』にも書かれてたりする。196頁からの本には、他人が線を引かないところに、線を引こう」に書かれていることは、齋藤先生の本でいう緑色の線を引く、という事とほぼ同義だと思う。

 小規模ブログとはいえ確かめもしない意見をネット上に垂れ流しにしていたのはまずかった。しかしもう書いてしまった以上、過去の記事は消しません(横線を引いて訂正の印をつけるかどうかは検討中)。むしろ、三色ボールペンを含めた齋藤先生の著作を多く読み、確かな実体験を持ちながらこのブログで取り上げる事によって、僕自身のケジメを付けたい。それに、単純にもっと読んで見たいという気持ちもある。

 というわけで、このブログは「齋藤孝特集」へと進んでいく可能性が非常に高い。…気が変わりやすい性質なので、確かなこととは言えないけど。

 三色ボールペンの使い方

 さて、ここでやっと『三色ボールペン情報活用術』の中身の話に移ろうと思ったのだけれど、せっかくこの活用術を使って読書をしたのだから、僕が色をつけた所から三つの文を引用して、それに沿いつつ書いてていく。この「三」という数にも意味があって、著者は「三」という数字を「人間の脳に最も適した分類単位」(42頁)だと思っているのだ。また、文字の色についても赤と緑とを用いているが、その赤と緑との違いについては下に記す。

 「三色ボールペンを使って、客観的に最重要なものは赤、まあ大事なものは青、主観的に大切だと感じたものには緑で、線を引いたり、丸で囲ったりする、それだけだ」(22頁)

 この一文がなければ三色ボールペンの話が始まらない。が、三色ボールペンの使い方はこの一文で全て説明されてもいる。赤が最重要だというのは受け止めやすいと思うので、青と緑について解説する。

 青は、「客観的にまあ大事なもの」に印をつけるためのものだ。この「まあ大事」というのを聞くと、なんともいい加減な評価基準だと、胡散臭さを感じるかもしれない。というか僕がそう思っていた。でもこの曖昧さは、なくてはならないものなのだ。

 赤は「客観的に最重要なもの」をマークするためのものだから、あまり乱発してしまって逆効果だ。著者は三色ボールペンを使っての読書を練習させる時、赤は3回しか使わせないこともあるらしい。赤は、この文章にとって絶対欠かせない要だ! という所をビシッと決めるための色なのだ。そのような色だから、赤を乱発して印を付けることはできない。

 しかし文章には、赤を塗るほどではないけれど、重要ではある文がいくつもあるはずだ。例えば、冒頭の一文、あるいはパラグラフは、重要なことが多いが、最重要であるとは限らない。もし、客観的に大事なところへ付ける色が赤しかなかったら、冒頭の一文から、ここには赤を引くべきか否かと悩み始めてしまう。

 しかし、青があれば、とりあえず重要そうに思ったところは青を引いておける。そうして後からもしそこが最重要だと気が付けば、赤を引き直せばいいのだ。つまり、青は、色をつけることに萎縮しないために必要不可欠なのだ。赤と青の二色があることによって、客観的に大事なところを逃す可能性が大幅に減るのだ。

 そして緑。この色は、自分が主観的に面白いと思ったところに引く色だ。緑を使う時、その場所は客観的に重要でもそうでなくてもかまわない。大切なのは、自分の直感に正直になること。緑を使うことが、三色ボールペンの要だ。

 赤・青と緑をカチッと切り替えて線を引くことで、文章を読む時に主観と客観の視点を明確に分けることができる(もちろん、主観的にも客観的にも大事な文には赤と緑の両方を引いて良い)。主観的な見方の有用性は説明しきれないが、一例を挙げれば、主観的に大切なところを主観的に重要なものと勘違いして、独りよがりな考えに至ることを防いでくれる。

「出会った情報に、その人固有の価値を持たせる。これが本質的な情報との出会い方なのである」(77頁)

 この赤・青・緑の三色が一つの繋がり(一文でも段落でも文章全体でも)の中で交互に交わり合うとき、どんなことが起こるのかを第二の引用文は伝えている。

 客観的に重要なだけで、自分にとってあまり大事に思えない情報を、はたして深く活用できるだろうか。主観的にも客観的にも大切な情報こそ、もっとも自分の奥深くまで取り込むことができる。

 主観によって、客観的な情報をも吸収しやすくするというのは善く考えて見ると、好きなことはなんでもすぐ覚えるということだ。そして、三色ボールペンはその効果を、三色の切り替えを主観、客観のスイッチにすることで、何倍にもしてくれるのだ。

 三色ボールペンの効用

「それまでだったら、なんとなくテレビを観て過ごしてしまったという一時間、二時間の時間を、ただ漠然と過ごすようなことができなくなってくる」(148頁)

 著者は、三色ボールペンを様々なことに活用しているが、中でも一番進めているのが、三色ボールペンで手帳を書くことだ。第三の引用文は、三色で手帳を書くことの効用としてあげられていたことの一つを取り上げた。

 上記の引用文は、僕がこのブログで何回か愚痴をこぼした、「インターネット・パソコンのやりすぎで本を読む時間が取れない」ということの対処法に、ピッタリ当てはまることに驚いて、嬉々として緑を引いた場所だ。早速、効率手帳を買ってきたので、この後すぐ書き込んで見る予定。

 齋藤先生は、「要約力」というものも提唱しており、この記事も『三色ボールペン情報活用術』の要約を心がけたはずだった。しかしここまで読んでくれた人がいるならば分かるとおり、その目標が達成できているとは到底思えない。

 僕が三色ボールペンを使って読んだのは、まだこの一冊だけ。これからはこの方法を使って新たな本を読破しつつ、これまでただ読んできただけの本もしっかりと読み直したい。三色ボールペンのことが少しでも気になる方、なるべく早くこの本を三色ボールペンと共に読むことをお勧めします。

 
三色ボールペン情報活用術 三色ボールペン情報活用術
斎藤 孝 (2003/06)
角川書店
この商品の詳細を見る

Comment

Post a Comment









管理者にだけ表示を許可

Trackback

http://hindo.blog81.fc2.com/tb.php/62-0940f8ec

読みたい時に読めばいい | Page Top▲

このブログについて

ブログに何を書けばいいのか悩みつつ、色んなことを書いていくつもりです。

おすすめブックリスト


管理人:ひんど

最新の記事
スポンサードリンク

カウンター
カテゴリー
過去ログ
ブログ検索
リンク
このブログをリンクに追加する
最近のコメント
最近のトラックバック
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる